「いのちをつなぐ学校」スタッフ
による活動報告です。
こんにちは。「いのちをつなぐ学校 by SARAYA」のスタッフの秋吉です。
すっかり間が空いてしまい、次の季節の足音が聞こえてくるような時期ですが、今回も、6月27日(月)から7月1日(金)まで、ポルトガルの首都リスボンにて開催された国連海洋会議の話題をお届けします。
会期中には、会場内外やオンライン上で各団体が主催となる公式サイドイベントが連日開催され、海洋プラスチック汚染対策、海洋における生物多様性の保全、違法漁業対策などに関する様々な活動報告がなされました。
SARAYAが活動を支援するNPO法人ゼリ・ジャパンは、日本経済新聞社と外務省が共催する、本会議の公式サイドイベント「2025年大阪・関西万博に向けた海洋保全に対する日本からの提言」に登壇しました。
2025年開催予定の大阪・関西万博は、大阪が「大阪ブルー・ オーシャン・ビジョン」を採択した地であることから「海の万博」とも言われています。本イベントでは、海洋プラスチック問題の解決と、SDGs目標14「海の豊かさ」の達成のため、気候変動や生物多様性、食料問題、企業の技術開発について多様なステークホルダーが何をすべきかを提唱しました。
三宅 伸吾 外務大臣政務官(当時)からは、大阪ブルー・オーシャン・ビジョンや海洋プラスチック汚染対策、海洋関連の自然災害対策等に関する日本のSDG14実現に向けた国内外での貢献についてお話され、また2021年2月にケニア・ナイロビで開催された国連環境総会(UNEA)5.2で合意された、2024年までに制定を目指している「プラスチック汚染を根絶するための法的拘束力のある国際条約」に日本国として批准する意向や、2025年の大阪・関西万博開催にも向けた取り組みを進めていくと発言されました。
ゼリ・ジャパンは大阪・関西万博の民間パビリオン出展参加者に内定していますが、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に、海というかけがえのない資源の持続的活用と豊かな海洋生態系の保全という観点からアプローチし、多くの来館者、特に未来を担う子供たちが楽しみながらも環境保護への意識が高められるような展示・演出を目指しています。
人々の行動変容を促すのは簡単なことではありませんが、“万博”というプラットフォームの中で多くの課題を蓄積して、解決に向けたイノベーションを発信していくことが大切だと考えています。
このパビリオンが未来の姿を映し出すような実験場として、共創の場ができればよいと思います。
【イベントの様子はこちらからご覧ください】
▼日経チャンネル 国連海洋会議公式サイドイベント「2025年大阪・関西万博に向けた海洋保全に対する日本からの提言」
https://channel.nikkei.co.jp/unocean2022.html
(秋吉)